エゴグラム(東大式エゴグラム)|心理査定

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エゴグラム(東大式エゴグラム)

エゴグラムとは、エリック・バーンの交流分析をもとに弟子のデュセイ(Dusay,J.M.)らが開発した分析法である。日本では、東大式エゴグラム(TEG)などが開発され臨床や自己分析に用いられている。

エゴグラムは、交流分析における各自我状態へのエネルギーの割り振りを視覚的に観察できることが特徴であり、対人関係における在り方を明らかにすることが、主な査定の目的。

●交流分析はこちら⇒交流分析①

  • 対象年齢:15才~
  • 所要時間:約15分
  • 査定方法:質問紙の計60の質問に「はい」「いいえ」「どちらでも」のいずれかを選択する。

「成人の平均的なエゴグラム」(TEG)

日本では東大式エゴグラム(TEG)によりグラフで表示することが考案されたことで自己分析法として広く一般に知られるようになりました。それぞれの要素は必ずしも高ければよい、または低ければよいというわけではありません。あくまでも人格のパターンを表したものであり、人の優劣を表すものではないが、一般に縦軸の数値は心的なエネルギーと比例しやすく、それぞれの要素がバランスをとっている状態が理想的とされます。

普通、子供の頃はCPやNPが低くFCやACが高いため右上がりになり、年を重ねるとCPやNPが高くなりFCやACが低くなる。一般的に、日本人ではNPが最も高い山型で「へ」の字型が最も多くかつ理想的とされています。欧米ではAが最も高い山型が最も多くかつ理想的であるとされている様です。

自我状態

P「親の自我状態」

育ててくれた人の影響を受けて取り入れた考え方や行動。親の自我「P」は、父性的な自我である「CP」と母性的な自我の「NP」がある。

CP(父性):批判・道徳「~すべきだ」「それは当然だ」

NP(母性):優しさ・保護「~してあげる」「私に任せて」

A「大人の自我状態」

知識・経験から冷静に判断する、データ処理をするように思考するコンピューターのような部分。Aが高いと冷たい人と思われやすい。

C「子供の自我状態」

本能的な行動。子供のころの感覚を残している部分。子供の自我「C」は、自由な子供の「FC」と順応な子供の「AC」がある。

FC(自由):自己表現する。わがままな子「ワーキャー」「欲しい」「嫌い」

AC(順応):自分を抑える。ひかえめな子「我慢強い」「自信がない」

カウンセリングとしてのエゴグラム

●交流分析のページを参照⇒交流分析①


▲心理査定のまとめはこちら⇒特性因子理論|心理テストを用いたカウンセリング

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