PTSD|心的外傷後ストレス障害の症状と治療法

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PTSD(心的外傷後ストレス障害)

震災などの災害、事故、暴力、虐待、テロ、戦争などの大きなストレス体験のあとに、不眠や無気力、フラッシュバックなどの症状が継続するストレス反応をPTSD(Post Traumatic Stress Disorder)と呼びます。

PTSDの症状・診断基準

  1. 外傷・苦痛のフラッシュバック(追体験)や悪夢
  2. 原因に関連する会話や場所の回避
  3. 不眠・イライラ・神経症・集中力の低下

上記の症状が一ヶ月以上継続する場合にPTSDと診断されます。ストレスとなる出来事から、およそ数週間から数ヶ月たって症状があらわれるのが特徴です。

強いショック体験など、ストレスによって引き起こされるPTSDは、うつ病に症状もメカニズムも似ています。うつ病とPTSDはストレス原因によって区別されますが、PTSDを発症した人の多くがうつ病を併存した合併症状です

PTSDの治療法

PTSDの治療は、トラウマや不安治療に特化した心理療法がメインです。薬は不眠やうつの症状が強い場合に利用します。

●認知行動療法

→PTSD治療には「持続エクスポージャー法(PE)」という認知行動療法が使われます。持続エクスポージャー法はPTSDに特化したプログラムで、トラウマ体験に慣れることで症状を消していきます。健康保険も適用されるためPTSD治療の基本です

●EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)

→EMDRは、持続エクスポージャー法と同じくPTSD治療に特化したエビデンス(科学的根拠)のある心理療法です。脳の情報処理を利用して眼球運動を使った治療がおこなわれます。EMDRは健康保険が適用されません。

●薬物療法

→不眠やうつの症状に対して抗うつ剤や抗不安剤、睡眠導入剤などを症状にあわせて使います。


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