精神分析の概念である防衛機制の「同一化」について解説します
- 同一化｜防衛機制
- 同一化とは
- 同一化の具体例
防衛機制の一覧はこちら⇒防衛機制の一覧と例文
同一化とは
自分の尊敬する人や理想とする人の振舞いや特徴を真似て欲求を満たそうとすることを防衛機制で同一化と呼びます。憧れのミュージシャンのしぐさやファッションを真似したりするといった行動。また、他者の考えや状況を自分の体験であるかのように思うことを「同一視」といいます。
同一化の具体例
- ファッションモデルの服装を真似る
- 憧れの上司の口癖を真似る
同一化は、他人の態度や振る舞い、話し方やファッションなどを真似ることで憧れている人や尊敬する人に自分を近づけようとします。例えば、カッコイイと思う人のマネをすることで、自分はカッコ悪いのではないかという不安を取り除いたり、自身の劣等感やコンプレックスを抑圧しようとします。
また、子供は親を何かしら同一化しつつ言葉や表現を覚えていきますし、同一化のプロセスは人の成長には欠かせないものといえます。スポーツや職業スキルなども手本となる人物を意識的にでも同一化することが、上達への近道になります。同一化は教育的な側面をもった防衛機制です。